自分はポジティブに生きる天才かもしれない
ありがたいことに、人生相談をされることが多い。
その理由のひとつとして、私が自他共に認めるポジティブマンだから、というのがあげられるだろう。
それもそのはず。たとえプロジェクトが炎上していても、失恋しても、財布をなくしても「まあ、こういうこともあるわな」の一言で消化できる。
酔っ払って転んで手を骨折した時は、翌日みんなの前でギプスを指差して渾身のドヤ顔であった。
こいつに相談すればとりあえずなんか元気でそう、といったところか。
そもそも私は悩むことがあまりない。
稀にあるとすれば「どこの大学に進学しようかな」「次はどこに引っ越すのがいいかな」「夕飯何食べようかな」と選択肢に悩むぐらいで、なんならそれさえ自分でさっと決めてしまう。
悩むとは、自分にとって有益な選択をするための検討時間であるべきだ。結論もでないのにただ時間が経過するだけの思考の堂々巡りは無駄でしかない。だから結論が出ないであろう事象に関しては思考する前に諦めるか、えいやで決めてしまうが吉だ。
しかし、自分のこんな都合のいい性格に気づけたのは、みんなに相談してもらえたおかげだ。(このへんの思考がもうポジティブ)
みんなの相談をきき、アドバイスするうちに「あれ人生って何が起こるかよりもどう受け止めるか次第で幸にも不幸にもなるのでは。そして自分は幸せになる思考力が高いのでは」と思い始めた。
また、大抵の人が陥りがちな思考パターンがみえてきた。打開策とともにまとめてみる。
①悪い方へ悪い方へ考えてしまう「ネガティブ妄想型」
- 最近あの友達に誘いを断られる。嫌われたかもしれない。
- 自分は一生結婚できないかもしれない。
- 彼氏からの連絡がない!浮気してるかもしれない。
<打開策>何の根拠も無く推測で決めつけない。真実を知ることを恐れない。
彼氏から連絡がないことに対して「浮気してるかも」「嫌われたかも」という想像がはたらいてしまう気持ちもわかる。
けれど逆に「携帯無くしただけかもしれない」し、最悪「死んでるかもしれない」。なんかもう「かもしれない」を言い出したらキリがないから、その精神疲労と時間はもったいない。
その答えは他の誰でもなく当人にしかわからないので、さっさと真相を確かめよう。
…まあもしかすると本当に浮気しちゃってたこともあるかもだけど、そのまま知らずにクズと付き合い続けることがなくなってよかったね。
大抵の場合は杞憂で終わることが多いのだ。
なんの根拠もない妄想で自分で自分を不幸に陥れるのをやめること。真実を早く知るほど、次のアクションも早く起こせるのです。どんな結果だったにせよ、知れただけでも儲けもの。
②環境や人のせいにする「他責型」
- 上司が自分を評価してくれない
- クライアントの確認不足でプロジェクトが失敗した
- 実家にいると全然痩せない
<打開策>自分でコントロールできること/できないことを知る。できないことは潔く諦める。
上司が評価してくれないことに関して
- 頑張ってることをちゃんと上司にアピールできているか
- 自分が評価に不満持ってるって言ってみたか
- 上司を代えてもらえないのか
など、話を掘り下げてみると、相手が何かしてくれるのを待っているだけで、自身は何も行動していないことがよくある。どんなに酷い上司であったとしても、100%相手に非があったとしても、「自分が部署を異動する」など、何か自らできることはあるのだ。
誰かのせいにすると一瞬気持ちは楽になったように感じるが、その後は相手の行動を待つことしかできなくなるため、返って解決から遠のいてしまうのだ。もう一度、自分から行動できないか、あれこれ方法を考えてトライしてみてほしい。
しかし、どうしても、自力でどうにもできないこともある。例えば「親と性格が合わない」「背が低いのがコンプレックス」など。そんな時は潔く諦めて、そこにこれ以上悩んだり時間を割くのをやめること。その分の時間と体力は他に使おう。
③1人で生きていけない「依存型」
- 彼氏といつも一緒にいないと寂しい
- 親に相談しないと何も決められない
- 旦那の収入で生活している
依存することの危険性
「親子なんだから病気になったら面倒みてくれるよね」「彼氏だから毎日連絡くれて当然だよね」「友達なんだからいつでも相談にのってくれるよね」なんて他力本願な欲望は捨てることだ。
依存する=相手がいなくては生きていけない=自分のライフラインを他人に握られることになってしまうのだ。こんなにアンフェアでリスキーなことはない。
<打開策>他人に期待しないこと。経済面、精神面ともに自立すること。
他人に期待しないというと、冷たいように聞こえるかもしれないけれど、要はあれこれしてもらって当たり前という気持ちを持たないということ。
旦那も彼氏も友達も所詮は他人だ。みんな自分のことが一番可愛いし、自分の人生で手一杯なのだ。あなたや私がそうであるように。
1人でも人生を幸せに送れる経済力、精神力を持っていれば、1人でいることの不安から解放され、誰とでも対等に関係を築くことができるようになる。
1人でもじゅうぶん幸せ。友達やパートナーがいるともっと幸せ。が怖いもの無しの最強の状態なのである。
まとめ
- 根拠のない妄想はやめ、まず事実を受け入れ次の行動へ。
- 周りのせいにする前に自分に改善の余地がないか検討する。どうしてもどうにもできないことは悩むだけ無駄なので潔く諦める。
- 1人でも一生を幸せに終えられる経済力と精神力をつける。そうして初めて誰とでも対等な関係を築ける。
私は本気で自分中心に世界が回っていると思っているので、基本はなんでも自分の力でどうにかしたい。してやりたい。そしてどうせなら楽しみながら取り組みたい。自分の手に負えないことはスッパリ諦める。時には逃げるが勝ちだ。
そして何より、私は私が大好きだ。
そこそこ稼いで、恋人や友達や同僚を笑わせるのに必死になれるし、痩せたいくせになんだかんだたくさん食べちゃったり、つい飲みすぎじゃって失踪したり、時には人間関係や仕事で凹んだりもするけれど、寝たらまあどうにかなるかと開き直れる自分が好きで仕方ない。
この都合のいい思考さえあれば、たとえこの先どんな困難があっても、引き続きへらへらしながら生きていける自信がある。
- 作者: 箕輪厚介
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