社会人になったらドラッグストアの化粧品は卒業すべし
私が初めて百貨店のお高い化粧品、いわゆる「デパコス」を購入したのはちょうど大学2年生、20歳のときでした。
女優さんのスキンケア習慣を雑誌で読んで感化されたのがきっかけでした。種類が多すぎてどうやって選んだらいいのかわからずカウンターでおろおろしていると販売員さんに話しかけられ、お悩みアンケートに答えたり、肌年齢を機械でチェックされ勧められるがままコスメデコルテのスキンケアをラインで一式買いました。
洗顔、化粧水、乳液、クリーム、コットンで3万円くらい。
化粧水が2ヶ月もつもので、5,000円とかだった気がします。それまで使っていた化粧水の5倍の値段。珍しく乳液を先につけるシリーズで、目を輝かせながら手順を丁寧に教わりました。その日はどれだけ夜に化粧を落す瞬間が待ち遠しかったことか。
洗顔したあとタオルで優しく抑えて水気をとり、コットンに乳液を3プッシュし、優しく顔にのせる。全体にのばしたら化粧水を肌に染み込ませるイメージで、これまた優しく手のひらで温めながらなじませる。とにかくスキンケアは「優しく」がポイントらしい。鏡の前でちょっとニヤニヤしながら、言われた通りにしました。
そして次の日、目覚めてほっぺを触った瞬間に実感するのです、デパコスの威力を。明らかに昨日までの自分の肌と違うのです。「あ!」って言います。デパコスデビューした人は絶対に全員言う。
学生の時は無理して買う必要はないかなと思いますが、社会人になったらまず最初の給料でデパコスを買ってみるべきだと思います。それは肌のためだけではありません。
高いものはそれだけ質がいいことを知る
デパコスを初めて買う時、その値段の高さに戸惑う人は多いはず。高いからこそ、その値段に見合う価値があるのか?と考えるのが大切だと思います。
まずは試供品だけもらってみたり、販売員さんから詳しい説明を聞いたり、研究家のレビューを読んだりすることで、自分がその値段に納得して購入するという経験ができるからです。これがバッグとかだと30万円くらいしますが、コスメだと5000円からでも経験できます。
デパコスのあの値段に含まれているのは
- ブランド=信頼、持っていることのステータス
- サービス
- ボトルやパッケージのデザイン
- 成分・効果
などなど。他にも人によって価値はたくさんあると思います。
季節によって肌質がコロコロかわったりするのでいまだに化粧品選びに失敗することもありますが、だんだん自分の肌がわかってくるはずです。
私はずっと自分がオイリー肌だと思ってさっぱりタイプの化粧品ばかり使っていましたが、実は乾燥からくる皮脂分泌のせいでテカってしまっているタイプで保湿が重要だったと言うことに気付けたのも、販売員さんにアドバイスしてもらったおかげです。
ネットで安く買ったりもできますが、もしかすると製造日が古いかもしれませんし、海外処方の並行輸入品かもしれません。店頭に行って、信頼できるものをプロに相談しながら選べるというのも値段に含まれているのです。
働くモチベーションになる
デパコスに夢中になるのは、百貨店で化粧品を眺めている時のあのウキウキ感のせいです。眺めていたら絶対に欲しくなる!でもそれだけお金が必要です。
YouTubeや雑誌で情報を探し、今のコスメがなくなったら次に何を買うか考えるのが至福のときです。お給料が上がったら、今よりちょっと高めのあのラインに全部変えてみようかな、なんて考えることもあります。私はデパコスに支えられ、日々稼ぎに繰り出しています。
習慣がかわる
学生時代は酔っ払って帰宅し、そのまま化粧を落とさず寝るなんてこともよくありました。目覚めると乾燥してガッサガサですが、3日くらいすれば元どおり。でもね、それは若かかったから。25歳の今からすると考えられませんね。
デパコスでスキンケアをするようになると、「この金と努力を無駄にしてたまるか」という気持ちから、肌に負担がかかるようなことはしないようになります。夜中にこってりラーメンを食べまくったり、夜更かししたり、体を冷やしたりしないようになりました。サラダやホカロンは常備してますし、記憶がなくなるくらい飲んだ時でも無意識に化粧を落としていたときは感動しました。
なにより、あんなに面倒臭かった毎朝毎晩のスキンケアの時間がたまらなく好きになりました。
将来への貯金
10代の頃、母からはよく「20過ぎたら老いてくだけ」と言われてましたが当時は適当に聞き流していました。
私は目が大きいのですが、その分まばたきなどで乾燥しやすいらしく、目の下のファンデがひび割れているのを発見したときは戦慄しました。まだ25歳なのに!!!と。そして母のあの言葉を思い出したのです。
すぐにアイクリームを買いに走りました。そこで言われたのは「本当は20歳から使ったほうがいい」と。スキンケアは日々のコツコツした努力あってこそなんだそうです。そしてその差は三十路すぎた頃に、キメ・ハリの喪失やシワ・シミとして現れ、コンシーラーでは誤魔化せなくなるそうです。
今頑張ってお金と手間をかけることは、将来後悔しないための貯金なのです。
とは言っても無理は禁物
先日、友達とPOLAの肌診断に行き、自分の肌に合った成分の化粧品を選んでくれるAPEXシリーズの試供品を試しました。とっても肌の調子がよくなったのですが、ラインで揃えると3ヶ月分6万円ほどします。今の自分にはちょっと高いかな!と思ったので、洗顔とクレンジングだけ購入しました。
デパコスが素晴らしいと言っても、浪費癖がつくのはよくありません。
自分のなかで優先順位や「月にいくらまで」という決まりをつくったほうがいいです。
私の中の優先順位は、素肌に影響が大きいものにお金をかける、なので
スキンケア>ベースメイク>その他のメイク
の順です。あと値段が効果にダイレクトに影響するのもこの順かなと個人的には思っています。
つい1ヶ月ほど前にSUQQUの7,000円のアイシャドウを買ってみましたが、ううううん、間近で見るとたしかにラメ感とかは上品ですし、パレットもお洒落ですが、CANMAKEの700円のアイシャドウも十分私にとっては優秀。しばらくはアイシャドウは高いの買わなくていいかな、なんてこともあります。
デパコス買ってみたいけど何から買えばいいかわからないと言う方は、まずはカウンターで色々試してみて試供品をもらってみることだけを目標に、とりあえず百貨店に足を運んでみてはどうでしょうか。買わないと申し訳ないと思うのであれば、リップとかは3000円で買えます。リップなら私はシャネルのルージュココが好きです。パッケージがかわいいし、色つきも良くもちがいいのです。ポーチに入れているだけで毎日気分が上がりますよ。
この記事が少しでも多くのOLのデパコスデビューのきっかけになればいいなと思います。